独身と嘘をついて、人妻とのセックスを楽しみました

独身と嘘をついて、人妻とのセックスを楽しみました

自分が独身だと嘘をついて出会い系で割り切りする女性に、京都市で会った。

名前は翔子さん。
最後まで年齢を教え教えてくれなかったけど、たぶん三十代後半。
色白の細面に薄い唇。京美人とは彼女のための言葉かもしれない。

少々年増かなと思ったけど、出張先で味わう一夜の女体としては申し分ない。
これなら二万どころか三万だしても惜しくはないと思いながら、待ち合わせ場所に向かう。

伏見区の大手筋通にある大型ショッピングモールに行くには近鉄京都線より京阪本線が近い。
そのショッピングモールのフードコートが待ち合わせ場所だった。
ところが伏見桃山駅の改札を出たら、暗がりに翔子さんがいた。

「ここで待っとったら会えるやろな思うて」

クリーム色のワンピースだった。
コスメは今風で、掲示板の写真より若く見える。
小首をかしげて、俺の言葉を待つ。

「ショッピングモール、行かなくていいんですか」

「もう行ってきたわ」

「ひとりでお茶飲んだとか」

「ちょっと買い物」

「これからどうします」

「お腹すいたわ。ご飯食べにいかへん?」

歩いているとき、翔子さんが身を寄せてくる。
腕を組むタイミングを伺っているように思える。
喋り方は甘え口調。年下の男を誘惑するテクニックにたけている気がする。
褒め方もうまい。
さりげなく服装や髪形、靴の趣味などを持ち上げるのだ。

「翔子さん、男をナンパしたことないですか」

「なんでそないなこと言うの」

「上手だから。・・・女性からナンパされるのってこんな感じだろうなって思います」

「冗談言わんといて。うちナンパなんかしーひん」

ぷんと怒ってみせるところがセクシー。

食事のあと、支払ってもらったお金の確認をした。

「二枚でいいんですか」

「一枚でええわ」

「なんで」

「お兄ちゃん、ええ男やから」

「またそうやって持ち上げる。本当にうまいなあ。三枚あげよっかな」

「うちは真実を言ってるだけや」

「じゃあ三枚!」

「ほな二枚にしとこ」

絶妙な切り返し。
何が本当で何が嘘なのかわからない。

タクシーで俺のホテルにむかう。
ビールでほろ酔い気分だったし、車内で手をつなぐほど打ちとけていたので聞いてみる。

「翔子さん、おいくつ?」

「さて、いくつやろな。神様に聞いてみ」

とはぐらかしながらハンドバッグから手鏡を取り出して目をパチパチさせた。

「じゃあ職業は」

「何に見える?」

「何だろう。市役所の人?」

「うちそない地味に見える? これでもOLのはしくれなんやけど」

OLに見えないこともないが、どことなく地味な気がする。
若作りしている分、ときどき垣間見える地味さが如実に目に来る。

「最後にもうひとつ。独身ですか?」

「独身や。だれか紹介してくれへん? こないええ女子(おなご)がひとりでおるんはもったいないわ」

ホテルの部屋に入ると、翔子さんがショッピングモールで買ったものを取り出した。
六個入りだった。

「あの店でそれ買ったんですか?」

「用意しておこう思うて。ここラブホじゃないし」

少し照れくさそうな顔。
気がきくというか用意周到というか、これも年の功だろうか。
でも改めて俺と翔子さんの関係を思い知らされた気になる。
この消耗品のお世話にならないと終わらない関係なんだ。

あまりいい身体じゃなかった。
下垂型の乳は柔らかいが弾力がない。
乳輪が大きく品に欠け、色も悪い。
下半身は毛深く、手入れされていない。

だがセックステクニックはすごかった。
頼んでもいないのに男のものを口にし、音をたててピストンした。

シックスナインの体位になってお互いを舐め合う。

陰唇脇の毛も多く、鼻がくすぐったくなる。

「いやぁぁっ はぁ・・はぁ・・」

ねっとりした液がたれてくる。
膣口がぱっくり開く。

「翔子さん、入れたい。入れたい」

「ハヤク・・・・シテ」

騎乗位で突きまくった。
翔子さんも腰を使った。

ゆがんだ顔が上を向く。
髪が揺れる。
乳が上下左右に飛ぶ。

「はっ・・はッ、はッ、はッッ・・・」

女の最後が近い。
頭が天井にぶつかるのではないかと思う。

「ゆぃくっ! いゆぃくっ!」

互いの身体がぴんと張りつめ、射精。

翔子さんがシャワーを浴びているとき、開きっぱなしだったスマホを見た。
男性と子どもと翔子さんのスナップ写真の壁紙。

「食わされたな」

OLも嘘かもしれない。
ただの人妻かもしれない。

独身だと偽り、若作りしてOLになりきって割り切りセックスをする人妻。
何が彼女をそうさせたのだろう。

でも割り切り相手のプライバシーに入りこむのは御法度。

もう会うこともないし、独身OLということにしておこう。

テレサ・テンの「時の流れに身をまかせ」の鼻歌とシャワーの音を聞きながらそう思った。

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